ドライブレコーダーはとにかく種類が多い。前方だけ撮影できる1カメラ、魚眼レンズを2つ搭載した全方位360度が撮れるタイプ、前後が撮れる2カメラと車内も撮れる3カメラがある。機能面ではGPS搭載、Wi-Fi内臓、動画の白飛びや黒つぶれを防止するWDR、HDR機能を搭載した機種などドライブレコーダーにはいくつもの選ぶポイントがあります。
ここではミラー型、吸盤固定型、両面テープ固定型の3タイプのドライブレコーダー各社人気12機種の徹底比較と選び方、おすすめを紹介していきます。

昨今よく報道される「あおり運転」「危険運転」により事故に巻き込まれる事例が多発。交差点での信号は青だった赤だったと双方の証言が違う場合、ドライブレコーダーによるカメラ映像記録は「証拠」として重要なものとなり、自分や家族、財産を守る大切なアイテムとなります。
そんな背景からドライブレコーダーを自動車に取り付ける方が急増しています。付けておけばあとはエンジン始動と同時に自動撮影をしてくれる便利なカメラ、ドライブレコーダーはないより付けている方が間違いなく有利です。
この12機種の人気のドライブレコーダーを比較。
下記リンクをクリックで気になる取り付けタイプの比較へジャンプします。
目次
ドライブレコーダーの選び方

ドライブレコーダーはサイズやデザイン、形状もいろいろで、視界の邪魔にならない小型のコンパクトなものは軽自動車に最適、一般的なサイズでは高性能カメラを搭載したドラレコが販売されています。性能ではGPS搭載、Gセンサー、Wi-Fi内臓、超広角レンズを搭載した機種、上下左右、全方位360度が撮れるカメラまで幅広く販売されています。
動画の解像度ではフルHD、4Kのドラレコが人気。機能により価格は数千円の機種から、数万円するものまでピンキリです。
ここでは後悔しないドライブレコーダーの選び方!ポイントを紹介して行きます。
- 取り付けタイプを確認
- カメラ数から選ぶ
- 性能を比較
- 画質(解像度)を確認
- 画角(撮れる範囲FOV)を確認
- 価格(予算で検討)
上記6つのポイントを押さえて自分の自動車に取り付けしたいタイプを絞って行くことで後悔のないドラレコ選びができます。何でもそうですが価格が高いものほど高性能となりますが、購入予算の中でどれだけ自分の目的に合ったものを選ぶかがポイントとなります。まずは予算を決め、次は取り付けるタイプを選択します。
取り付け方法を選ぶ
- 両面固定タイプ
- 吸盤固定タイプ
- ミラー型タイプ
ドライブレコーダー選びで最も重要なのが取り付ける場所。大きく分けるとタイプは2つ。フロントガラスに直接固定するタイプとミラーに取り付けるタイプがあり、フロントガラスに取り付けるタイプは両面テープで貼るもの、吸盤で固定するタイプがあります。


ドラレコのカメラ数を選ぶ
カメラの数=撮れる範囲は以下
- 1カメラ(前)
- 2カメラ(前後)or(前+室内)
- 3カメラ(前後+室内)
- 360度カメラ(全方位)
ドライブレコーダーにはフロントのみに取り付ける1カメラタイプ、前後に取り付けるor前と室内を撮る2カメラタイプ、前後+車内が撮れる3カメラタイプがあります。カメラ数は多いほど撮れる範囲がカバーでき安心ですが、基本カメラが多くなるほど価格が高くなり、取り付け難易度もアップします。取り付けに自信のない方は前方だけの1カメラもしくは、全方位が撮れる360度カメラがおすすめです。
ドラレコに2カメラ搭載、3カメラ搭載があるのは、事故やあおりの運転をされた時の危険な状況を撮るだけでなく、車を強制的に停止させられ、さらにはあおり犯が車から降りてきて運転手を殴るなどの暴行を加える事件も発生しています。そんな時、車内も撮影できる2カメラ、3カメラもしくは360度カメラがあればその証拠を記録することができます。


ドライブレコーダータイプ別性能&画質比較表
取り付け3つのタイプ別に性能や画質を徹底比較していきます。ドライブレコーダーで最も重要となるは画質です。昼間だけでなく夜間、逆光などの条件下でも鮮明に撮れるものがいい。車のナンバーがしっかりと撮れているかが「証拠」として使う場合においては重要。
ドライブレコーダーの性能と画質を確認する
- GPS内臓
- Gセンサー
- WDR/HDR機能
- 駐車監視機能
- LED信号対応
- 動画
- 画角
逆光やトンネル出口などでも黒つぶれや白飛びを防ぐWDR機能、HDR機能があるものを選ぶようにしましょう。性能面ではGPS内臓、Gセンサー有無、駐車監視機能が必要な方はこちらも確認しましょう。
動画サイズと解像度について
車のナンバーを「証拠」としての記録する場合、フルHD以上がおすすめ。ただし動画サイズだけでなく夜間や車のナンバーを鮮明に記録するにはレンズのF値やセンサーの大きさが関係してきます。基本はF値の数値が小さいほど高性能、センサーは大型になるほど高性能で価格も高くなります。
F値について
F値は明るさの数値で、F値2.3よりもF値2.0の方が明るく高性能なレンズと言えます。夜も鮮明に撮る場合、F値は数値が小さい方が有利です。
イメージセンサーについて
イメージセンサーに付いてはスペックに表示されていないメーカーもありますが、例えば1/2.6インチや1/2.3インチのような数値で表記されています。この場合後者の方が高性能でより高画質になります。
イメージセンサーは大きくなれば価格が高くなりサイズも大きくなるため、小型のドライブレコーダーではセンサーも小さい傾向にあります。


LED信号対応の有無の必要性

ドライブレコーダーで記録した動画を「証拠」の記録として使う場合、交差点での事故発生時を想定した場合、自分は信号が青で通過したときに、相手が信号無視をして交差点に進入し衝突事故が発生した。この場合、ドラレコに記録された信号の色が証拠となります。
- 東日本と西日本の周波数の違い
- フレームレートによるもの
信号機は電球式とLED式があり、後者の場合上記2つの理由により信号機が点滅して見える場合があります。また消灯して見える、点灯したままの事象は東日本と西日本の周波数の違いにより発生します。
最近多くなってきたLED信号機の場合、ドラレコのフレームレートが25FPS、30FPSなどでは撮影周期がLEDの信号機の点灯と同調してしまうため、点灯して撮れているはずの信号機が点滅や消灯して映ることがあります。これでは交差点事故の「証拠」が立証できません。
LED信号対応品は録画のフレームレートを27.5FPSにすることで記録を可能にしている製品と、周波数を50Hzまたは60Hzに設定できるものがありますので対応品を選びましょう。
両面テープ取り付けタイプのドラレコの比較

両面テープでフロントガラスに固定するドラレコは最も種類が多いタイプです。自動車ディーラーの純正品もこのタイプです。フロントガラスの運転時に視界に入らない上部に取り付けます。
YAZACO P3Proの特徴

解像度は4K、800万画素。画質で選ぶなら申し分のない機種。3カメラで前後の撮影はもちろん、車内も撮れるので死角なし。安心で選ぶなら間違いのない機種。
- 高画質3カメラ同時記録
- 高解像度4K/2160P
- 回転レンズ
- IR暗視機能
- SONY社製CMOSセンサー
3カメラ同時録画のYAZACO P3Proなら後方からのあおり運転、前方への急な割込み、降りてきたあおり犯に運転手が殴られた事例も車内も撮れる3カメラなら死角なしで一部始終の「証拠」を記録することができます。


COMTEC HDR360Gの特徴

このドラレコは360度カメラを装備した全方位が撮影できるカメラ。2つの魚眼レンズカメラで前方、側面、後方までカバー。あおり運転、幅寄せの危険運転も記録。さらに垂直方向も240度と画角が広いので信号機もしっかりと撮れるドライブレコーダー。
- 1台のカメラで全方位360°記録できる
- 垂直視野角240°
- 前後2分割記録が可能
- 1/2.5型イメージセンサー搭載
フロントに取り付けるカメラ1台で全方位360°の撮影ができるドラレコ。COMTEC HDR360Gは、1/2.5型イメージセンサー搭載で夜間の映像も見やすくなっている。

YUPITERU WDT500の特徴

前後2カメラでフロントは200万画素でナンバーもクッキリ撮れる。視野角は153°のワイドに対応。リアカメラは回転レンズ式。基本性能を備えたエントリーモデル。
- 2カメラ搭載
- 200万画のCMOS
- リアカメラはレンズ可動式

KENWOOD DRV-340の特徴

DRV-340は小型のドライブレコーダーで軽自動車やコンパクトなタイプを取り付けたいと思っている方におすすめ。 夜間も綺麗に撮れる画像補正、LED信号対応 、駐車監視機能などこの価格ならコスパもいい。
- 視界の邪魔にならないコンパクトサイズ
- 映り込み低減対策品
- 夜間録画補正

CROSSTOUR CR250

3千円台の価格で購入できる超小型のドライブレコーダー。1.5インチの液晶画面、フルHD画質、Gセンサー、WDR機能まで付いた多機能モデル。
- 低価格
- 170度広角レンズ
- コスパ抜群の高性能

APEMAN C550A

5,000円台で購入できるドラレコで高性能装備。32GBのSDカードも付属。フルHDの解像度、GPS搭載、Gセンサー、WDRと高性能。しかも前後2カメラでこの価格は買い。
- 2カメラ搭載
- ISPパネル
- 200万画素
- リア防水カメラ
- 低価格で高性能

ミラー型取り付けタイプのドラレコの比較

ミラー型ドラレコは、純正のミラーの前面に固定して取り付けるタイプです。取り付けも簡単で、ミラー部分が大画面のモニターになる。2画面、3画面、中には5画面を表示する機種もあります。バックと連動し後方のモニターにもなり、他の安全機能も充実しており高性能。価格は高めですが商品満足度は高評価。
AKEEYO AKY-V360Sの特徴

ミラー型ドライブレコーダーの360°カメラ+後ろカメラで死角なし。全方位が撮れるミラー型で価格は高めですが、最大5画面に対応した超高性能モデル。ミラー型のモニターはタッチパネルで操作感も抜群。前後フルHDの高画質。必要な装備は全て搭載。
- 最大5分割表示
- 前360°カメラ+後カメラ
- 11.88大画面IPSパネル
- リバース連動
- SONY STARVIS搭載
- HUD機能搭載
- 4つの表示モード
- フロント360万画素
- リア200万画素
- 前後同時録画



CHANGER ZJB1

SONYセンサー搭載、2カメラ仕様のミラー型ドラレコ。前のカメラは広角170°、後ろも150°の広角レンズを装備。12インチの大画面はタッチパネル。BSD死角検出機能で後方車両が追い越すと画面にオレンジの警告表示。さらにADAS運転支援システムを搭載。バック連動で電子バックミラーとして確認ができる。
- BSD死角監視システム
- ADAS運転支援システム
- バック連動対応
- 前後同時録画対応
- 12インチタッチパネル
- SONYセンサーIMX335搭載

JADO G840

日本の右ハンドル仕様の右カメラ12インチ液晶モニタードラレコ。フロントには1920PのフルHD、リアには1080PのフルHDカメラの2カメラ仕様。ソニー製6層ガラスレンズと前後SONYセンサーで鮮やかで明るい動画撮影が可能。モニターはタッチパネルIPS方式の超高画質。
- 右ハンドル仕様、右カメラ
- 12インチタッチパネルIPS
- 2.5Dガラス採用
- 2カメラ搭載
- バック連動フルパネル
- フロント500万画素
- LDWS車線逸脱警報

吸盤取り付けタイプのドラレコの比較

フロントガラスやダッシュボードに両面テープで貼り付けをしたくない方におすすめ。吸盤マウントで固定するので位置を何度でも変更できるタイプ。
GREENGEE GG-J02

前と車内が撮れる1ボディの2カメラ仕様ドラレコ。フロントは1080PのフルHDで高画質。車内カメラは赤外線ライト付きで夜も撮れる暗視カメラ。吸盤マウントで簡単取り付けができる小型サイズのドラレコ。
- 2カメラ搭載(前+室内)
- 小型サイズで視界の邪魔になら
- 室内カメラ赤外線LED
- 前170°、リア140°広角レンズ

CHORTAU B-T21GPS

SONYセンサー2カメラドラレコ。SONYガラスレンズ、フロント170°広角、F値2.0、WDR機能で暗い場所の視認性も抜群。
- SONY製ガラスレンズ
- フロント170°広角
- 2カメラ搭載
- 4パターンの画面切り替え

APEMAN C450

1カメラ1080PのフルHDドラレコ。3インチ液晶、スーパー暗視機能、170°の広角レンズ。
- 緊急事態ロック
- 高速起動
- 3インチ液晶
- 170°広角レンズ

ドライブレコーダーのおすすめ
比較した12機種はどれも人気があるドラレコですが、価格が安いものは高性能機種と比較すると同じ解像度でも画質が劣りますが、安いから使い物にならないと言うことはありません。
しかしドライブレコーダーの場合はあおり運転を含め、事故の証拠としての記録を残すには、車のナンバーがしっかりと認識できるカメラが必要と言えます。昼間はナンバーが読めても、夜間に撮影したものはナンバーが読み取れないというものがあります。


この記事のまとめ
ドラレコは安心の保険のようなもの、何事もなければそれにこしたことはない。しかし事故やあおり運転に遭遇した時、ドラレコを付けておいてよかったと思う安心装備です。
い前方だけ撮れる1カメラタイプを取り付けているだけでも安心ですが、できれば2カメラの前後ろが撮れる方がより安心と言えます。
自分や家族を守れることを考えると決して高い買い物ではありません。自宅に防犯カメラを取り付けるよりも、自動車にドライブレコーダーを付ける方が先、自分は気を付けて安全運転をしていても、交差点で信号無視をしてきた車に追突される事故も多発しています。
リアにドライブレコーダーが付いているのを見たらあおり運転をするドライバーの抑止効果につながる場合もあります。ドラレコ1つマイカーに取り付けて安心を載せて走ろう。