Canon(キヤノン)EOS R6 MarkⅡが発売されましたね。しかしあえて「EOS R6」を購入したので実機をレビュー。
あの「EOS R5」よりも低価格で販売される「EOS R6」は決して安くはありませんがこれなら購入できるという価格帯で発売されたのが大きなポイントです。
価格で言えば今回発売された「EOS R6 MarkⅡ」との価格差はボディで約99,000円。
今回大きく変更があったのがCMOSセンサー。
「EOS R6」は2010万画素ですが「EOS R6 MarkⅡ」には新開発のCMOSセンサー2420万画素が搭載されています。
機種 | EOS R6 | EOS R6 MarkⅡ | EOS R5 |
価格/ボディ | 29,7000円 | 396,000円 | 572,000円 |
CMOSセンサー | 2010万画素 | 2420万画素 | 4500万画素 |
ピクセル数 | 5472×3648 | 6000×4000 | 8192×5464 |
常用ISO感度 | 100~102400 | 100~102400 | 100~51200 |
動画撮影 | 4K | 4K | 8K/4K |
とは言え「EOS R6」はフルサイズセンサーを搭載したミラーレス一眼です。その圧倒的性能は「EOS R6 MarkⅡ」が登場しても健在です。
本記事ではこれからフルサイズミラーレスの購入を検討する初心者の方にも分かりやすくEOS R6の実機でいろいろな角度からレビューを紹介していきます。
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キヤノンのハイアマチュアモデル!フルサイズミラーレス一眼
はじめにキヤノンのカメラについて知ってもらうために、レンズ交換式カメラのラインナップを紹介していきます。
CMOSセンサー | ミラーレスカメラ | 一眼レフカメラ | |
プロフェッショナルモデル | フルサイズ | ー | EOS-1D X Mark III |
ハイアマチュアモデル | フルサイズ | EOS R3 EOS R5 EOS R5 C EOS R6 Mark II EOS R6 EOS R | EOS 5D Mark IV |
ミドルクラスモデル | フルサイズ APS-C | EOS R7 EOS R10 EOS RP | EOS 6D Mark II EOS 90D |
エントリーモデル | APS-C | EOS Kiss M2 EOS M200 | EOS Kiss X10i EOS Kiss X10 EOS Kiss X90 |
4つのクラスで18機種のラインナップがあります。
今回購入した「EOS R6」はハイアマチュアモデルのミラーレスカメラです。
Canon EOS R6のスペック
センサーサイズ | フルサイズ |
センサー形式 | DP CMOS |
有効画素数 | 2010万画素 |
最大記録画素数 | 5472×3648 |
動画 | 4K/60fps |
常用ISO感度 | 100~102400 |
拡張ISO感度 | 50 204800 |
モニター 稼働方式 | 3.0型バリアングル タッチパネル |
防雨・防滴 | 対応 |
サイズ | 98.4×138.4×88.4 |
質量 メディア・バッテリー含 | 680g |
Canon EOS R6の開封レビュー
ではいよいよ開封をしていきます。開封なんてどうでもいいよと言われそうですがすみませんがお付き合いください。
本体とご対面するまでは大したモノはありません。1段目は説明書の下に隠れていますがバッテリー充電器とバッテリー本体。
2段目はなぜかストラップのみ。なんかスカスカで寂しい雰囲気。
そしていよいよ3段目はメインのカメラ本体とレンズ。
今回購入したのはすぐに撮影ができるように「RF24-105 IS STM レンズキット」を購入しました。
Canon EOS R6のデザイン
そして待ってました、梱包材を外してご対面。わーおーカッコイイずっとほしかった「Canon EOS R6」。
と言ってもこのミラーレスはカメラ好きの娘が購入したカメラです。
背面もいい感じですね。
レトロ感が好きな方には向かないデザインですが、写真より実物の方が100倍カッコイイ、これぞフルサイズレンズ交換式カメラ感が最高です。
30万円を超えるカメラなのでモニターには液晶保護フィルムを即貼りました。
インターフェース
SDカードスロット。スロットは2つ搭載。
SDカードは「ProGrade Digital (プログレードデジタル) 【SDXC UHS-II V60】 GOLD 250R 128GB」を購入。
とりあえず1枚購入して問題ないか確認して同じSDカードを追加購入。
SDカードをダブルスロットの「1」に入れてみた。
反対側にはそれぞれ端子カバーがあり、カバーを開けると
・左上・・「MIC」外部マイク入力端子
・左中・・ヘッドフォン端子
・左下・・リモコン端子
・右上・・デジタル端子
・右下・・「HDMI OUT」HDMIマイクロ出力端子
Canon EOS R6 レンズキット付属の「RF24-105mm F4-7.1 IS STM」
RFマウントで高画質でもコンパクトサイズを実現した標準のズームレンズ。まずは持っておきたい万能レンズです。
焦点距離は広角24mmから105mmまでカバー。
マニュアルフォーカス「Center Focus Macro」ではレンズの先端から約2.5cmまで被写体に近寄ってのマクロ撮影もできます。
キットのレンズ「RF24-105mm F4-7.1 IS STM」は単体で購入すると約66,000円ほどしますが、キットで購入すると
・ボディが335,500円
・レンズキットが379,500円
差額は44,000円なので約22,000円もお得に購入できることになります。
持っておいて損はないレンズなのでカメラ初心者ならキットがおすすめ。
「RF24-105mm F4-7.1 IS STM」仕様
RF24-105mm F4-7.1 IS STM | 仕様 |
画角(水平・垂直・対角線) | 74°~19°20′・53°~13°・84°~23°20' |
レンズ構成 | 11群13枚 |
絞り羽根枚数 | 7枚(円形絞り) |
最小絞り | 41 |
最短撮影距離 | AF時:0.2m(24mm時)、MF時:0.13m(24mm時) |
最大撮影倍率 | AF時:0.4 倍(105mm)、MF時:0.5 倍(24mm) |
フィルター径 | 67mm |
最大径x長さ | 約φ76.6x88.8 mm |
質量 | 約395g |
Canon EOS R6の持ち歩きと持ち運び性を検証
レンズをEOS R6 ボディに取り付けてみると、もう最高の一言。ホレボレするこの筐体デザイン。
はっきり言ってカッコイイ。
でもねサイズがね、フルサイズの「EOS R6」と他社オリンパスですがマイクロフォーサーズの「OM D」と並べるとこんにも大きさが違うんです。
正面から見てもこんなに差があります。初心者の方は参考にしてみて下さい。
カメラを本格的に始めるなら僕は「フルサイズ」をおすすめしますが、マイクロフォーサーズかAPS-Cのミラーレスとフルサイズの2つを所持して使い分けるなんて贅沢もいいですね。
パークなどで撮影と乗り物両方を楽しむ、持ち歩き時間が多いときはマイクロフォーサーズ or APS-Cのミラーレス。
ゆっくりと撮影メインでお出かけ時はフルサイズ。
カメラを2つ持ちもいいですね
EOS R6 ボディの重量は「622.3g」ん?バッテリー、カードを入れているのにな。フルサイズでこの重量なら優秀です。
メーカーの公表値は約680g(バッテリー、カードを含む)/約598g(本体のみ)。
「RF24-105mm F4-7.1 IS STM」レンズの重量は「433.3g」
EOS R6 ボディ+レンズの重量は「1014.6g」
あれっボディとレンズを足すと「1055.6g」になるはずが、このデジタル計量器の誤差・・・。
計量器の誤差と思われますが、EOS R6レンズキットのボディ+レンズで重量は約1000g。レンズによって重量は変わりますが持ち歩きでの撮影も許容範囲です。
マイクロフォーサーズのOM-Dはレンズ込みで600g弱。
軽いですね。コンパクトで軽い一眼レフやミラーレスカメラは初心者の方や女性におすすめです。
ただ先述したように本格的にカメラをしたいなら初心者の方でも「フルサイズ」を選んでほしい。
フルサイズのミラーレスカメラ「EOS R6」はディズニーの持ち歩きカメラとしてもおすすめです。
Canon EOS R6のホールド感
カメラを持って構えた時のホールド感は、高性能カメラでは重要なポイントの一つです。
キヤノンの一眼レフ、ミラーレスカメラは全般的にホールド感に優れています。
EOS R6では扱いやすいカメラサイズで構えた時に左手はレンズを支え、右手の三本の指(中指、薬指、小指)でしっかりと握れるグリップデザイン、シャッターを押す人差し指の位置が絶妙です。
EOSはやっぱり最高です。
EOS R6 MarkⅡとEOS R6を比較
「EOS R6 MarkⅡ」には新開発のCMOSセンサー2420万画素が搭載されて発売されました。EOS R3のセンサー2410万画素が搭載されるのでは?と噂されていましがどうやら違ったようです。
ここは「EOS R6」では画素数2010万画素なのでもうちょっと高解像度がほしいと言うユーザーにも対応した形ではないかと思います。
上位機種の「EOS R5」という選択肢もありますが
ボディのみで572,000円はさすがに手が出ないという人も多いはず。
ただ「EOS R6」でも撮り方や画像編集でどうにかなる問題なので、「EOS R6 MarkⅡ」ボディと約60,500円の価格差をどう考えるかですね。
他の機能面では大幅な変更がなく、60,500円あれば望遠レンズも購入できる価格なのでどちらがいいのか悩んでみるのも楽しいですね。
サイドからのデザインも全く同じで見分けがつきません。
背面からは違いがほとんど分かりません。ぱっと見で見分けるこおとができる方はそうはいないでしょう。
上から比較すると筐体デザインこそ同じですが、操作ボタンのデザインや形状など若干の変更や改良がされています。
EOS R6 MarkⅡとEOS R6のスペック比較
新開発のCOMSセンサー以外では大きな進化点はありません。赤字が違うポイントです。
機種 | センサー (サイズ) | 有効画素数 | 映像エンジン | 常用ISO感度 (推奨露光指数) | 連続撮影速度 | 連続撮影速度 | 測距エリア(最大) | 測距点 | 人物検出 | 動物検出 | 乗り物優先 | 静止画測距輝度範囲 | IBIS (ボディー内 手ブレ補正機構) | ファインダー(EVF) | 液晶モニター 画面サイズ/ドット数 | タッチパネル | バリアングル液晶 | 6K動画 | 4K動画 | Canon Log | 防塵・防滴 | ネットワーク機能 | 記録媒体 | カードスロット数 | サイズ(mm) | 質量 |
EOS R6 Mark Ⅱ | 35mm フルサイズ CMOSセンサー | 2420万画素 | DIGIC X | 約 100 ~ 102400 拡張ISO:204800(H)相当 | 電子シャッター使用時最高 約 40 コマ/秒 | メカシャッター・ 電子先幕使用時最高 約 12 コマ/秒 | 自動選択時 (横)約 100 % (縦)約 100 % | 最大 4897 ポジション | 瞳 (右目優先・左目優先・選択可) 顔 頭部 胴体 | (犬・猫・鳥・馬) 瞳 顔 全身 | (モータースポーツにおけるクルマ、バイク) 鉄道、飛行機(ジェット機、ヘリコプター) | EV -6.5~21 | 対応 | 0.5 型 約 369 万ドット OLEDカラー | 3.0 型(3:2) 約 162 万ドット | 対応 | 対応 | HDMI RAW出力 クロップしない時のみ | 4K/60fps クロップする・しない | Canon Log 3 | 対応 | Wi-Fi (5GHz/2.4GHz) Bluetooth | SD (UHS-II) | 2 | 98.4×138.4×88.4 | 約 670 g (バッテリー、カード1を含む) |
EOS R6 | 35mm フルサイズ CMOSセンサー | 2010万画素 | DIGIC X | 約 100 ~ 102400 拡張ISO:50(L)、204800(H)相当 | 電子シャッター使用時最高 約 20 コマ/秒 | メカシャッター・ 電子先幕使用時最高 約 12 コマ/秒 | 自動選択時 (横)約 100 % (縦)約 100 % | 最大 6072 ポジション | 瞳 顔 頭部 | (犬・猫・鳥) 瞳 顔 全身 | (モータースポーツにおけるクルマ、バイク) | EV -6.5~20 | 対応 | 0.5 型 約 369 万ドット OLEDカラー | 3.0 型(3:2) 約 162 万ドット | 対応 | 対応 | 非対応 | 4K/60fps クロップする・しない | Canon Log/Canon Log 3 | 対応 | Wi-Fi (2.4GHz) Bluetooth | SD (UHS-II) | 2 | 97.5×138.4×88.4 | 約 680 g (バッテリー、カードを含む) |
人物、動物、乗り物検出に項目が追加されている他、EOS R6 MarkⅡではより高速通信ができるWi-Fi(5GHz)がに対応しています。
EOS R6の主な性能
動画記録サイズ
EOS R6は
・4K/60FPS
・フルHD/120FPS
の動画撮影が可能です。普段の動画撮影はFHD画質で十分。
昨今のカメラで考えると特化した動画記録サイズではありませんが、僕が所有するアクションカメラやジンバルカメラと比較すると臨場感が全く違います。
まぁ用途が違うし、CMOSセンサーやレンズも全く違うよと言ってしまえばそれまでですがマイク性能の違いにも大きな違いを感じます。
自然の音、鳥のさえずりや虫の声など、とても高音質で記録してくれます。
4K解像度の動画+高性能マイクで動画を撮るのもとても楽しくなるカメラです。
最高約20コマ/秒の高速連続撮影
EOS R6の高速連続撮影は
・電子シャッター約20コマ/秒
・メカシャッター約12コマ/秒
この連写がスゴイ。とにかく早い。
新搭載された[高速連続撮影+]モードのドライブモードを使えば高速で動く被写体の追従も簡単です。
シャッターは
・メカシャッター
・電子先幕
・電子シャッター
の3つのシャッター方式から撮影状況に合わせて選ぶことができます。
ボディ内手ブレ補正
EOS R6にはボディ内手ぶれ補正が搭載されています。
ボディー内には
5軸手ブレ補正機構(In body Image Stabilizer:IBIS)を搭載
しており
レンズ内光学式手ブレ補正(Optical Image Stabilizer:OIS)機構
との制御でRFレンズを使うことで「8段」の手ぶれ補正効果を実現しています。
ジンバルやスタビライザーを使うのも1つですが、R6は手ブレ補正がよく効くのでより手軽に手持ちでの撮影を楽しめるようになりました。
SDカードはデュアルスロット搭載
SDカードスロットが2つあるメリットは大きいですね。
SDカード1がいっぱいになればSDカード2へ自動でデータを書き込み記録させることもできます。
より多くの写真や動画を保存することができます。
SDデュアルスロットのおかげで記録媒体の容量を気にすることなく撮影を思う存分楽しむことができます。
またSDカードを入れるのを忘れやすい人はどちらかのスロットにSDカードを入れておく癖をつけておけば後悔することもなくなります。
動画、写真をSDカードごとに振り分けの設定も簡単にできます。
これがなかなか便利で、後で編集するときなど別保存しておくと管理がしやすいですね。
ファインダーの固定
オート1に設定するとモニターを固定することができます。
ファインダーを覗いたときに「液晶画面が消えないようにする」ことができます。
オート2に設定すると「自動で切り替え」をしてくれるモードです。
オート2ではファインダーを覗くと液晶画面が消灯、ファインダーから離れると液晶画面が点灯します。
液晶モニターが消えるのが面倒な方には「オート1」の設定がおすすめです。
バリアングル液晶
モニターは各設定が簡単にできるタッチパネルを搭載しています。
バリアングル液晶は横に出してクルクル角度が変更できるので、様々撮影シーンで活躍するモニターです。
中央に固定しての撮影はもちろんですが、人混みなどでカメラを上部に持ち上げての撮影でもバリアングル方式の液晶モニターなら角度を変更して撮影ができます。
また逆に地面に這うようなシーンもモニターを確認しながら撮影できる他、液晶画面が正面に回転するので友達とのセルフィー撮影もできます。
Canon EOS R6 レンズキット RF24-105 IS STMのレビューのまとめ
キヤノン EOS R6を紹介しました。
他にもかゆいところに手が届く「EOS R6」にはシャッター音が発生しない電子シャッターを搭載。
電子シャッター方式を使うことで野鳥撮影や静かな環境での撮影も気を使うことなく撮影に集中することができます。
さらに常用最高ISO感度102400を達成した「R6」は暗所撮影性能がさらに向上しています。
僕の娘がこの35mmフルサイズのCMOSセンサーのミラーレスカメラを選んだ理由の1つに本格的に夜景撮影、星の撮影に挑戦したいと思ったからです。
初めて購入したマイクロフォーサーズでは物足りなかったみたい。
カメラの撮影に慣れるとより本格的な撮影をしたいと思うようになります。
カメラ初心者の方には30万円以上するカメラなんて必要ないよ。と思う方も多いと思いますが実際に手に持ち撮影するとそのカメラの魅力にどっぷりとハマってしまいます。
カメラにハマりそうなあなたには高額でもハイアマチュアモデルの「フルサイズ」ミラーレスがおすすめ。
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