コンパクトな手のひらに収まる小型の3軸ジンバルはカメラ付とスマホを取り付けて使うジンバルがある。ここでは小型のカメラ付きの3軸ジンバルの人気モデル4社を徹底比較。
- DJI Pocket 2
- Osmo Pocket
- FIMI PALM
- Feiyu Pocket
- Snoppa Vmate
発売を待っていた人も多いと思うDJI OSMO Pocketの後継機、DJI Poket2が2020年10月31日から遂に発売された。ジンバルカメラの最新機種の購入を検討している方は要チェック。
新機種が発売されたことで旧機種となったOsmo Pocketは購入しやすい価格になってきた。以下は実勢価格を表記。最も安いのがFIMI PALM。
DJI OSMO POCKET |
Snoppa Vmate |
FIMI |
Feiyu |
---|---|---|---|
![]() |
![]() |
![]() |
![]() |
2018年12月 | 2020年2月 | 2020年2月 | 2020年4月 |
32,866円 | 29,980円 | 21,100円 | 29,800円 |
80° | 81° | 128° | 120° |
4K/60fps | 4K/30fps | 4K/60fps | 4K/60fps |

2018年12月に発売されたDJI OSMO POKET(オズモポケット)は発売以来人気の3軸ジンバルカメラだが発売から約2年そろそろ古さも感じてきた。その後にOSMO POKETに似たデザインと手のひらに収まるサイズのジンバル付きカメラが続々と発売された。後発で発売されたジンバル付きカメラはOSMO POKETの弱点と言える部分、あればいいと思う装備を搭載し機能面、性能面で優位性を持たせて発売された3社の小型ジンバルカメラ。OSMOと何が違うのか徹底比較して紹介していきます。

そして2020年10月、約2年間ジンバルカメラをリードしてきたDJIから「さあ、その手に魔法を」のキャッチフレーズで発表されたDJI Poket2。10月31日から発売となった新機種は、後発で発売された3社のジンバルにいろいろな面で劣る点が指摘されてきたが、ここへきて一気に挽回となるか。レンズ品質、センサーサイズ、画質、画角(広角レンズ)、あれば便利な機能まで搭載して登場。今やジンバルカメラ、アクションカメラ、ドローンでも最先端を行くDJI、元祖ジンバルカメラの意地を見せる最新モデルの登場。価格は49,500円~と高め設定だが、ガジェット好き、新しい物好きなら要検討。
DJI Osmo PocketとDJI Pocket 2の違い、何が進化したのか簡単に比較してみよう。
DJI Osmo Pocketの後継機、Pocket 2はセンサーサイズが1/1.7インチへとアップ、画角が狭く残念と言われてきた点を80°→93°の広角レンズに改善してきた。さらにF値ではより明るく高性能なレンズF1.8に。画総数は1200万画素から6400万画素の静止画で圧倒的に綺麗な画質へと進化。
公式サイトでの価格はOsmo Pocketが45,600円、Pocket 2は49,500円。価格差はそれほどないが、Osmo Pocketは新機種の登場で他サイトでは32,866円で購入できる。価格を考えるとどちらを購入するか悩むところである。
目次
3軸ジンバルカメラの性能&画質比較一覧

比較まとめページでは3軸シンバルカメラの本体サイズ、解像度、フレームレート、画角、ワイヤレス接続の有無、稼働時間など各機能を機種ごとに分かりやすくまとめています。スペック一覧表で検討している3軸ジンバルカメラの気になる点をよく比較して後悔のない機種選択をしよう。
FIMI PALM VS DJI OSMO POCKET 比較
DJI OSMO POKETが先に発売され、OSMOの欠点を全てカバーするように登場したのがFIMI PALMである。どらも人気のある3軸ジンバルカメラだが、あとで発売されたFIMI PALMの方が機能面、使い勝手はよさそうと話題になったが、実際のところどうだろうか?気になる点をチェックして行こう。
基本スペックの比較【FIMI PALM VS DJI OSMO POKET】


ジンバルの比較【FIMI PALM VS DJI OSMO POKET】
機種コード |
FIMI |
DJI OSMO POCKET |
---|---|---|
FIMI PALM | DJI OSMO POCKET | |
パン軸回転範囲 | -240°~ +60° | -230°~ +50° |
チルト軸回転範囲 | ± 90° | -95°~ 50° |
ロール軸回転範囲 | ± 45° | ± 45° |
軽量&コンパクトサイズの3軸ジンバルカメラ
とにかく小さくて軽い3軸ジンバルカメラがいいという方は迷わずこの2つの機種がおすすめ。若干FIMI PALMの方が大きい感はあるが、どちらも持ち運ぶときも邪魔にならないサイズ。撮影しているときもコンパクトで長い時間持っての撮影も軽量だから女性でも大丈夫。

レンズの比較【FIMI PALM VS DJI OSMO POKET】
機種コード |
FIMI PALM |
Osmo Pocket |
---|---|---|
センサー | 1/2.6インチ CMOS | 1/2.3インチ CMOS |
FOV | 128° | 80° |
F値 | 2.4 | 2.0 |
動画 | 4K/30fps | 4K/60fps |



画像で見たら分るようにFIMI PALMは超広角レンズ128°を装備し、画角が広く広範囲を撮ることができる。
DJI OSMO POCKETの方は標準レンズで80°で画角は狭い。のちに紹介する動画を比較するとよく分る。広い範囲を撮るなら断然FIMI PALMのジンバルがおすすめ。
【写真はFIMI PALMのイメージ】

実物により近い距離感がある動画を撮りたい方、自撮りが好きでSNSによくアップする方にはDJI OSMO POCKETがおすすめかも知れません。

YouTube動画でFIMI PALMとOSMO POCKETの比較動画を見てみよう。違いがよく分るよ。
動画の撮れ方が全く違うことがお分かりいただけたのではないでしょうか。狭い画角が好きな方、広い画角が好きな方どちらもいいなと思う方もいると思います。
FUMI PALMとOSMO POCKETどちらも人気で小型の3軸ジンバルカメラです。どっちを購入しても後悔はないと思うけど機能面を選ぶか、画質を選ぶか迷って迷って悩んで決めよう。
ジンバル付きカメラ ワイヤレス接続ならWiFi/Bluetooth

DJI OSMO POCKETは残念ながらワイヤレス機能は付いていない。しかしスマホ、iPhoneを付属のUSB Type-Cケーブル端子でOSMOに接続すれば、スマホがモニターにもなるし、撮影した写真も動画もスマホへ簡単に保存ができるからSNSへのアップも簡単。
【写真はOSMO POCKET】

しかしここで注意したいのがDJI OSMO POCKETをスマホに接続した場合、自バッテリーでスマホの充電をしてしまうというデメリットがある。これは設定で変更することができないので注意が必要である。特にDJI OSMO POCKETのバッテリー残量が少ない時は要注意。

FIMI PALMとDJI OSMO POCKETの細かな装備&画像品質
細かな点になるが、1/4三脚ネジもストラップホールもないより間違いなくある方がいい。ジョイステックは特にあると便利が実感できる装備だ。
ただOSMO POCKETにはそれらの装備はないが、それでも人気があるのにはやはり機能面や画質、トータルの熟成された完成度の高さがあるからだ。
機種コード |
FIMI PALM |
DJI OSMO POCKET |
---|---|---|
FIMI PALM | OSMO POCKET | |
ジョイステック搭載 | ○ | |
三脚用ネジ穴 | ○/背面 | |
ストラップホール | ○ | |
撮影品質 | ○ | |
暗所撮影品質 | ○ | |
画角の広さ | ○ | |
手ぶれ補正品質 | ○ | |
価格が安い | ○ | |
液晶タッチパネル | ○ | ○ |
一覧で見るとよく分るが、ジョイステックに三脚ネジ穴、ストラップホールと使う人が便利だと思う装備が付いているのはFIMI PALM。使い勝手という点では軍配が上がる。
しかし動画品質という点ではどちらも4Kではあるが、FIMI PALMは4K/30fpsに対して、DJI OSMO POCKETは4K/60fpsと同じ解像度でも、DJI OSMO POCKETがより滑らかな動画が撮れるということになる。
昼間だけでなく、夜でも撮影品質で言えばDJI OSMO POCKETに軍配が上がる。オスモポケットは先に発売された機種でファームウェアの更新を繰り返し行っているので、音声も画質も完成度は高い。安定感は抜群である。
FIMI PALMのイチオシはこれ

- ジョイステックでジンバル操作
- 三脚ネジあり(背面)
ジンバルを動かす場合、ジョイステック操作は便利である。上下、左右やズームなどの操作が直感操作で行えるメリットは大きい。操作感で言えばFIMI PALMがいい。5方向ジョイステックなら以下の操作が簡単にできる。


画面でジンバルを操作するDJI OSMO POCKETと比較するとジョイステックを装備したFIMI PALMは女性いも扱いやすい。


小型ジンバルを置いて撮影したいと思うなら絶対に3脚が取り付けられるFIMI PALMがいい。あと自撮りや友達と一緒に背景をバックに撮りたい自撮棒派の方にはもおすすめ。この2つの撮り方をするならFIMI PALMという選択肢になる。
あとで紹介する2機種にも三脚ネジは付いているのでそちらも比較するのもいい。
DJI OSMO POCKETのイチオシはこれ

- 多彩なアクセサリー
- ナイトショットが綺麗
本体に3脚ネジはないが、別売りのアクセサリーで対応可能。DJI OSMO POCKETにはいろいろなアクセサリーがある。

伸縮自在の延長ロッドもアクセサリーも用意されている。1/4ネジもついているので3脚も使える。他にもワイヤレスモジュール、防水ケース、充電ケースもある。

Osmo Pocketは夜の撮影も得意。夜の低照度の場面では、自動で認識して写真や動画を明るめに調整してくれる。夜もよく撮る方にはOsmo Pocketはおすすめ。
Feiyu Pocket VS Snoppa Vmate 比較
こちらの2機種はDJI OSMO POCKETを意識して後追い発売された2機種。 FIMI PALMと同様にDJI OSMO POCKETの欠点を無くすような機能を備えて登場した。面白いことにFeiyu Pocketは広角レンズ120°を搭載、FIMI PALMの広角レンズ128°に対抗するような形だ。
さらにSnoppa Vmateは画角が81°でDJI OSMO POCKETの画角80°とほぼ同じレンズとなる。
先に紹介した2機種と似たような共通点を持つところが何とも面白い。後発売になるほど有利な点はあると言えるが、4社の中でもDJI OSMO POCKETはアップデートを繰り返したことでダントツで完成度が高くなっている。
基本スペック比較【Feiyu Pocket VS Snoppa Vmate】
レンズの比較【Feiyu Pocket VS Snoppa Vmate】
機種コード |
Feiyu Pocket |
Snoppa Vmate |
---|---|---|
センサー | 1/2.5インチ CMOS | 1/2.3インチ CMOS |
FOV | 120° | 81° |
F値 | 2.8 | 2.0 |
動画 | 4K/60fps | 4K/60fps |


ジンバルの比較【Feiyu Pocket VS Snoppa Vmate】
機種コード |
Feiyu |
Snoppa Vmate |
---|---|---|
Feiyu Pocket | Snoppa Vmate | |
パン軸回転範囲 | -60度~-254度 | -270度~+90度 |
チルト軸回転範囲 | ±140度 | -98度~50度 |
ロール軸回転範囲 | ±90度 | ±45度 |

機種コード |
Feiyu |
Snoppa Vmate |
---|---|---|
Feiyu Pocket | Snoppa Vmate | |
ジョイステック搭載 | ||
三脚用ネジ穴 | ○/底面 | ○/アタッチメント |
ストラップホール | ○ | ○ |
撮影品質 | ○ | |
暗所撮影品質 | ○ | |
画角の広さ | ○ | |
手ぶれ補正品質 | ○ | ○ |
価格が安い | ○ | |
液晶タッチパネル | ○ | ○ |
Feiyu Pocketのイチオシはこれ

- 三脚ネジあり(底面)
- 120°の広い画角
1/4ネジ対応のFeiyu pocketの自立させることができる三脚は折りたためば短いエクステンションハンドルにもなる。

【画像はFeiyu Pocket】


Snoppa Vmateのイチオシはこれ

- 三脚(アタッチメント)
- カメラレンズが回転、縦動画が撮れる
Wi-Fiでワイヤレス接続ができるSnoppa Vmate、付属のキャリングケースにはスマホ、iPhoneを取りつけて使えるホルダーが付いている。ジンバルカメラと一体感を持たせてスマホで操作をすることができる。とても便利なアイデア機能。

他にもSnoppa Vmateは90°回転するレンズで縦向きの動画が撮れる。InstagramやTikTokに投稿をするSNS好きにおすすめの機能。これはなかなかいい。


Feiyu PocketとSnoppa Vmateは現段階では多少不安定な要素もあるが、まだ発売されて間もないので今後のアップデートで完成度がアップすると考えられる。
小型ジンバルの比較まとめ
4社の小型ジンバルはサイズ的にはどれも手のひらに収まるサイズで質感に違いはあるものの、見た目もそれほど変わらない。選ぶポイントは大きな点では画角の違い。
狭い画角が欠点と言われたOSMO POCKETだが、これは使う人の好みの問題である。以下のスペック表でレンズ、撮影動画のおさらいをしてみよう。画角が広いのが好みならFIMI PALMとFeiyu Pocket。
画角が狭いのが好みならOsmo PocketとSnoppa Vmateになる。
機種コード |
FIMI PALM |
Osmo Pocket |
---|---|---|
センサー | 1/2.6インチ CMOS | 1/2.3インチ CMOS |
FOV | 128° | 80° |
F値 | 2.4 | 2.0 |
動画 | 4K/30fps | 4K/60fps |
機種コード |
Feiyu Pocket |
Snoppa Vmate |
---|---|---|
センサー | 1/2.5インチ CMOS | 1/2.3インチ CMOS |
FOV | 120° | 81° |
F値 | 2.8 | 2.0 |
動画 | 4K/60fps | 4K/60fps |
話題の4社の機種だけにどれを選ぶか迷うと思うが、好みの画角でどちらか2社に絞ることができる。あとは必要とする装備があるか、ないかで選ぶ。また一般の商品レビューを参考に選ぶのもいいのではないかと思う。
[ad#ad-1]
ジンバルとは
ジンバルとはジンバルってどのような構造?動きなどについて気になる方は少しGimbalについて少し見てみよう。興味がない方はスルーで。
ジンバル(英: Gimbal)は、1つの軸を中心として物体を回転させる回転台の一種である。軸が直交するようにジンバルを設置すると、内側のジンバルに載せられたロータの向きを常に一定に保つことができる。例えば船舶や航空機に搭載された、ジャイロスコープ、羅針盤、焜炉、ドリンクホルダーなどが一般にジンバルを使って地平線に対して常に垂直を向くようになっている。
となっています。上の図1つの軸を中心として回転する動きを見るとその構造が簡単に解りますね。カメラで言うジンバルはブレや揺れのない映像を撮るための装置、それがジンバルです。上下左右に回転する台座がついたグリップであのスムーズな映像がだれでも簡単に撮ることができるのです。
3軸ジンバルカメラはワイヤレスがおすすめ
3軸ジンバルカメラのワイヤレス
いろいろなメーカーから発売されている3軸ジンバルカメラ。外部機器と繋ぐWi-Fi機能やBluetoothはないよりは断然ある方がいい。スマホ、iPhoneとワイヤレス接続をすれば、撮った写真も動画もすぐにスマホに保存ができる。
インスタグラム、ツイッター、フェイスブックなどSNSへのアップもスムーズに行える。購入するならWiFi、Bluetoothが付いた機種がおすすめですが、ここで紹介しているOSMO POCKETにはワイヤレス機能がないが、スマホと端子接続をすることでスマホに保存、観る、SNSへのアップなども簡単に行える。
ワイヤレス機能付きなら3軸ジンバルを置いて離れた場所から遠隔操作もできるので、そのような操作をしたいなら迷わずWi-Fi機能付きを選ぼう。
3軸ジンバルカメラは4Kがおすすめ
3軸ジンバルカメラの4K高画質
何かと話題の4Kカメラ。自宅に4K対応の液晶テレビがあるなら高解像度の動画が保存できる3軸ジンバルカメラの4Kがおすすめ。ぶれない動画が簡単に撮れるジンバルカメラだからこそ綺麗な映像を撮りたい。ぶれない、スムーズな4K動画を大画面のテレビで観るのは感動ものです。
ただしmicroHDMI端子でテレビに接続する場合、microHDMIに対応しているか確認しておこう。
同じ4Kカメラで比較対象となるのがゴープロ、ジンバルと悩んでいる方はこちらも
3軸ジンバルカメラの広角レンズ

レンズにはいろいろな画角があります。90°くらいが標準と考えた場合、80°のカメラレンズなら撮れる範囲は狭く、110°なら画角が広く広範囲のワイドな撮影ができます。どちらがいいと言うことはありません。画角が好みの問題になるので、より広い場面を動画に収めたい方は広角レンズのカメラを選ぶ。
逆に近接した動画や写真を撮りたい方は標準より画角が狭いカメラレンズがおすすめです。
- FIMI PALM(128°)
- Feiyu Pocket(120°)
- DJI OSMO POCKET(80°)
- Snoppa Vmate(81°)
3軸ジンバルカメラを使う見ていて綺麗な動画、よわない動画はブレない、揺れないが必須条件です。経験した人も多いと思いますが、一般的なカメラで大きな動きの中で動画を撮るとブレる、がたがた、ぐらぐらな映像が撮れてしまいます。
3軸ジンバルにiPhoneを取り付けて動画を撮った場合と手持ちで撮影した場合の比較動画を見てみましょう。ジンバルにiPhoneを付けた場合と手持ちiPhoneの動画比較YouTube動画で違いを見てみましょう。
手持ちとジンバル撮影の違いがハッキリと分かりますね。
[ad#ad-1]この記事のまとめ
3軸ジンバルはとてもいいですね。今までジンバルを使ったことがない方はそのスムーズな映像で驚くでしょう。大切な家族と過ごす時間、可愛いペットの動画をついついたくさん撮りたくなります。
コンパクトサイズの3軸ジンバルカメラならちょっとしたお出掛けの時も、旅行へ行くときもバッグに入れておくだけです。ここでは3軸ジンバルのカメラ付を紹介してきましたが、スマホやiPhoneを取り付けて使いたい方はには3軸ジンバルのカメラなしもおすすめです。ジンバルを使って思い出写真や動画をたくさん撮りましょう。