100g以下のミニドローン「模型航空機」は機体登録が不要で室内で飛ばせるので練習用、子供のおもちゃとして人気。
今回レビューするHoly Stone HS210はAmazonで大人気の安価なドローンです。セールなら4,000円前後で購入できるときもあります。
手の平に乗るサイズでパッと見はチープなおもちゃ、そんな第一印象でした。しかしこれが飛ばしてみるとマジかよ!
めちゃくちゃ性能いいやん。というレベル。
本記事では小型ドローンで絶大なシェアを誇るHoly Stoneの売れ筋モデル「HS210」のレビューをしていきます。
ドローンが初めての方、お子さんへのプレゼントをと考えている人はぜひ最後までみて下さいね。
Holy Stone HS210の特徴|室内で飛ばせる
HS210は100g以下の模型航空機に分類されるトイドローンです。
小型ドローンを得意とするHoly Stone社の人気機種。
通常価格は5,980円ですがAmazonセール時なら4,000円前後で購入できるときがあります。
100g未満のドローンは模型航空機で機体登録が不要
ドローンは誰でも所有することができますが、重量によってルールが決められています。ドローン所有者は「改正航空法」に従わなければなりません。
以下の表で確認してみましょう。
模型航空機 | 無人航空機 | |
機体重量(バッテリー含む) | 100g未満 | 100g以上 |
機体登録 | 不要 | 必要 |
2022年6月20日に開始となったルールでは100g未満のトイドローン(マルチコプターやラジコンについては模型航空機に該当)となり機体登録が不要。
100g以上の機体は「無人航空機」となり、所有者情報など機体に紐づけての登録が義務化されています。
ドローン初心者の人、小さなお子さんにはトラブル防止や安全性を優先して100g未満のドローンから始めるのがおすすめです。
100g未満のドローンや「改正航空法」についてもっと詳しく知りたい人は「室内ドローンのおすすめ10選!初心者・子供向け比較!」の記事を参考にして下さい。
Holy Stone HS210 仕様・スペック
本体価格 | 5,980円 |
本体サイズ | 80×80×30H(mm) |
本体重量 | 21g |
カメラ | ✖ |
最大飛行時間 | 6 ~7分間 |
操縦可能距離 | 50m(干渉なし、障害物なし) |
バッテリー | バッテリー3つ付属 |
コントローラー | スマホ必要なし送信機 |
同梱品 | ドローン本体 USB充電器 プラスドライバー 取扱説明書 予備のプロペラ 黒×2 赤×2 プロペラ用具 |
HS210はカメラ非搭載の機種なのでスマホは不要です。送信機のみで飛行させることができるので手軽に操作が可能なドローンです。
Holy Stone HS210の開封
Holy Stone HS210のパッケージや同梱品を紹介していきます。
箱には商品の写真がプリントされたシンプルなパッケージです。
箱の裏側です。
箱から取り出してみました。
商品が破損しないように本体とバッテリーや予備部品がしっかりと梱包されています。
パッケージから全て出しました。
・ドローン本体
・送信機(コントローラー)
・USB充電器
・バッテリー×3
・プラスドライバー
・取扱説明書
・予備のプロペラ 黒×2 赤×2
・プロペラ用具
バッテリーが3個付属しているので最大で21分間の飛行を楽しむことができます。予備のプロペラが付属しているので破損しても取り換えができます。
Holy Stoneは安価なドローンでも予備バッテリーや替えの部品が別途購入でき交換ができます。壊れたらゴミ箱行きのドローンとは違い長く使えるのがいいですね。
外観 / デザイン
実際に手にするとあまりにも小さくてびっくり。そして軽い。
手の平に乗せてみましたがほんとミニドローンですね。サイズがわずか「80×80×30mm」子供のおもちゃ~って感じです。
ボディはレッドとホワイトのツートンカラーです。ドローンは目立つ方がより安全です。
本体はプロペラガード一体型で「安全性」の高いデザインとなっています。お子さんが飛ばすならプロペラガードは必須です。
プロペラガードのない高性能ドローンを飛ばして失敗「えらいことになった」僕の体験レビュー「DJI Mavic Miniを初心者が飛ばした結果がこれ」はコチラです。
初心者の方はぜひ見ておいてください。
機体の裏側はバッテリーを搭載するように設計されています。バッテリーの取付方法は後ほどHS210の使い方でレビューしていきます。
HS210の重量 / サイズ
HS210機体重量はメーカー公表値で22gと超軽量。
デジタルスケールで計ってみました。
HS210の機体のみ(バッテリーを含まない)の重量は17.9gでした。
バッテリーは6.9g。
実際に飛行させるときは機体にバッテリーを搭載するので操縦するときはこの重量での飛行となります。
デジタルスケールでは機体17.9g+バッテリー6.9g=24.8gになりますが誤差で25g。許容範囲ということで・・・。
いずれにしても軽量なので外で飛ばすときは風のある日は飛行はおすすめできません。
軽量なので少しの風でもあおられて危険です。
サイズは80×80×30mm。
よくこれで飛ぶなぁ~と思うくらい小さくて軽いです。
型番 | HS210 |
重量 | 22g |
サイズ | 80×80×30mm |
飛行時間 | 約7分 |
モーター品番 | 0615 |
操作環境の気温 | 0℃~40℃ |
Holy Stone HS210の使い方|操作方法
HS210を飛行させるための手順を紹介していきます。
使い方は簡単ですが、バッテリーの接続部分や配線の取扱いには注意が必要です。
バッテリー充電方法|充電時間
HS210を飛行させる準備をします。パッケージに付属している専用のUSB充電器を使います。
種類 | USB充電器 |
電圧 | 5V / 2A |
バッテリーの取扱い注意事項が書いているので読んでから充電をしましょう。
バッテリーのスペック一覧表。
種類 | Lipoバッテリー |
容量 | 250 mAh |
電圧 | 3.7V |
充電時間 | 約40~60分 |
充電温度 | 5℃~40℃ |
USB充電器にバッテリーのコネクタ「矢印の凸部分と凹部分」を合わせて差し込みます。雑に扱うと断線の原因となるので優しく丁寧に取り扱いましょう。
USB充電器にバッテリーを接続した状態。
パソコンや充電器のUSB-Aへ接続して充電をします。
バッテリー取付と外し方
機体裏側にバッテリーをゆっくりとスライドさせて入れます。
バッテリーケースの奥まで入ったらOKです。
バッテリーのコネクタを機体側へ「矢印の凸部分と凹部分」を合わせて差し込みます。接続したら即スイッチONとなり、緑と赤のLEDが点滅します。
バッテリーを外すときは指でコネクターをしっかりと持って抜きます。
配線コードを引っ張ると断線するので注意が必要です。
コントローラー送信機
送信機には単4電池3本が必要となります。
電池は別売りなので事前に準備しておきまよう。
付属のプラスドライバーでネジを外します。
ドライバーを同梱するなんてHoly Stoneは親切なメーカーですね。
ネジを外して蓋を取り外します。
ネジは抜けるタイプなので紛失しないように注意しましょう。
子供が使うことを考えるとネジは蓋から取れてしまわない仕様がよかったですね。まぁ注意していればいいだけなんですけどね。
単4電池を3本入れて蓋を戻してネジをしめて完了です。
Holy Stone HS210を飛ばしてみた(室内飛行)
小型ドローンHS210を飛行させる準備ができたのでまずは室内でフライトしてみます。操作に慣れるまでは室内で飛行させた方が安全です。
重量が軽いので外で飛行させるときは無風のときにしましょう。
操作方法
Holy Stone HS210は初心者やお子さんでも比較的簡単に飛行をさせることができます。コントローラー(送信機)でワンキーで離着陸、スピードの切替などが可能。
飛行
送信機のスイッチをON側にスライドします。
HS210の離陸方法が2つのパターンで可能となっています。
離陸方法①
ワンキー起動 / 離着陸機能のボタンを押すとプロペラが回転します。
左のステックを上側に倒すと機体が上昇します。この機能のおかげで難しい操作をすることなく簡単に離陸をさせることができます。
離陸方法②
手のひらに機体を乗せてゆっくりと上空に投げると空中でホバリングをします。
簡単に離着陸ができるので小さな子供でも操作ができます。
ホバリング(空中停止)高度維持機能
離陸した後にさらにレバーを上昇させると高度を上げます。HS210は高度維持機能を搭載しているのでホバリング(空中停止)が誰でも簡単にできます。
あとはコントローラーの左右ステックで上下左右に思いのままに操作ができます。
ドローンを真下のアングルから。ホバリングが安定しています。
ホバリングモード
ホバリングモードではコントローラーの左上のボタンを長押し、ピッと電子音が鳴れば自動で回転ホバリングをしてくれます。
高度維持ホバリングとは違い、円を描くようにクルクル回りながらホバリングをします。
玄関の吹き抜けで上昇、ドローンのプロペラで吊り下げ照明のほこりが舞ってます。小さくても飛行は本格的です。
フィリップ(宙返り)機能
HS210は簡単な操作でフィリップ(宙返り)を楽しむことができます。
コントローラーの右上にある「宙返り / 旋回モード(長押し)」ボタンを1回押します。長押しをすると旋回モード。
ピッと電子音が鳴ったあとに次に右ステックを操作するだけで、特殊な飛行で難しいフィリップ(宙返り)をボタンとレバーの操作の2ステップでドローンが勝手クルッと回転してくれます。
スピード3段階切替機能
HS210は3段階のスピードに切替をすることができます。
コントローラーの左上にある「スピード切替 / ホバリングモード(長押し)」ボタンを1回押します。押すごとに速度が切り替わります。
長押しするとホバリングモード。
部屋の広さに応じて低速から飛行速度を上げながらよりスピード感のある操縦を楽しむことができます。
HS210の飛行時間|最大21分間の長時間フライトが楽しめる
小型のバッテリーが3つ付属しているHS210は最大で21分間ドローンの操縦を楽しむことができます。
バッテリー1つで7分間。
満充電の予備バッテリー2つ持っていればプラス14分間。
もっと長く楽しみたい人は予備バッテリーを追加購入が可能。
HS210を屋外で飛行させてみた(屋外飛行)
HS210は重量が22gと超軽量のドローンです。
重量が軽くなれば屋外では風がある日の飛行は危険です。
DJIの200g未満のドローンを所有して弱~中風で飛行させましたが、上空に行くほど風にあおられやすく風で流されることがありました。
100g以下の軽いトイドローンになるとさらに風の影響を受けます。HS210はわずか22gです、弱風でもかなり厳しい状況となります。
無風のときに屋外で飛行させてみました。無風なら屋外でも問題なく飛行させることができます。
レバーを前方に倒していると機体はグングン上昇していきます。
操縦可能距離は50m(干渉なし、障害物なし)となっていますので、操縦位置よりも50m離れると通信が途絶えて操縦が効かなくなるので注意が必要です。
飛行動画
少しだけ撮影YouTubeにアップしましたのでよかったらHS210の飛行を観て下さい。
Holy Stoneはスペアパーツを購入することができる
Holy Stoneのドローンは長く使えるように部品が破損してもスペアパーツを購入することができます。
安価なドローンではスペアパーツがなく衝突や落下で破損させたらゴミ箱行きのものも多くある中、HS210はバッテリーやプロペラ、モーターなど部品が購入できるので安心です。
予備バッテリー
HS210はバッテリーが3つ付属しているので最大21分間の飛行を楽しむことができますが、全然足りないよという人は予備のバッテリーがおすすめです。
スペアパーツ
HS210にはプロペラA(逆回転)、プロペラB(正回転)用がそれぞれ2個づつ付属しています。
飛行時の衝突や落下で破損した場合には別途プロペラセットを購入することができます。
コチラはモーターのセットです。この価格帯でここまでスペアパーツが販売されているのはスゴイですね。
Holy Stone HS210 レビュー!手のひらに乗るミニドローンを室内で飛ばしてみた!のまとめ
Holy Stone HS210を紹介しました。
僕が実際に飛行させて感じたメリット・デメリット。
チープ感のある第一印象とは違い、飛行性能は本格的なドローンです。
誰でも簡単に離着陸でき、安定したホバリング、宙返りまでこの価格帯でできるコスパには驚きです。
僕はDJIのドローンを所有していますが、価格が10倍するので使われる素材や機動性などは言うまでもなくもっと高性能です。
Holy Stone HS210は室内でドローンを練習したい初心者の人、低学年のお子さんには低価格で始められるドローンとしておすすめです。
小さくても本格的に操縦が楽しめるドローンです。
小さいとは言え狭い室内で飛行させると壁などに衝突させてしまうことがありますが、プロペラガード一体型の機体なので衝突しても衝撃を吸収し全くと言っていいほど問題ありませんでした。
また壁に思いっきり衝突してドローンを2回落下させてしまいましたが機体へのキズも見当たらず破損もありませんでした。
衝突や落下時の状況によっては壊れることもあると思いますが、軽量なHS210は壊れにくいという点では優秀です。
HS210はリーズナブルな価格帯で買えるので初めてのドローン、子供へのプレゼントに最適です。
機体はプロペラガード一体型で安全を優先したデザインになっているのでドローンが初めての人、小さな子供でも安心して飛ばして遊ぶことができます。