Technics (テクニクス)の完全ワイヤレスイヤホンEAH-AZシリーズが人気。
業界初マルチポイント3台接続が話題のTechnicsはパナソニックの高級音響ブランドです。
EAH-AZシリーズのラインナップは
・フラッグシップモデル
・スタンダードモデル
・エントリーモデル
3つのランクで販売されています。
最新モデル3シリーズ
・AZ-80
・AZ-60M2
・AZ-40M2
が発売され注目されていますが、定評のあった型落ちモデルがお得価格で購入できるようになったのも見逃せません。
新旧と選択肢が多くなりどれがいいのか迷って決まらない人も多いと思います。
この記事ではTechnics EAH-AZシリーズの違いや選び方を解説、おすすめランキングも紹介しています。
購入を検討している人はぜひ参考にしてみて下さい。
Technics (テクニクス)とは
テクニクス(Technics)は、日本の音響機器メーカー、パナソニックの高級オーディオブランドとして知る人ぞ知る60年の歴史を持つブランド。
その製品は高品質な音響技術と革新的なデザインで知られています。テクニクスは、パナソニック(Panasonic)の一部門として設立され、主に音楽愛好家やプロフェッショナルなオーディオマニア向けに製品を提供しています。
1970年代から1980年代にかけて、テクニクスはアナログレコードプレーヤー市場でその名を馳せ、その後もデジタル技術の進化に合わせて革新的な製品を展開。
特に、DJやオーディオファイルに愛用されるターンテーブル(回転盤)の分野では、テクニクスは世界的なリーダーとしての地位を確立しています。
製品ラインナップには、ハイエンドなオーディオ機器やヘッドフォン、スピーカーシステムなどが含まれており、その品質とパフォーマンスは音楽制作やオーディオ愛好者に広くサポートされています。
こだわり、最高レベルの再現性と一貫性を提供することで、オーディオの新たな次元を開拓するブランドです。
そんなブランドの技術がワイヤレスイヤホンにも受け継がれています。
Technics ワイヤレスイヤホン EAH-AZシリーズ 比較
機種 | AZ80 | AZ60M2 | AZ40M2 | AZ60 | AZ40 |
発売日 | 2023年6月15日 | 2023年6月15日 | 2023年6月15日 | 2021年10月15日 | 2021年10月15日 |
価格 | 36,600円 | 27,720円 | 14,850円 | 19,500円 | 12,000円 |
ドライバー | 10mm | 8mm | 6mm | 8mm | 6mm |
振動板 | アルミ | Bセルロ | PEEK | Bセルロ | PEEK |
ノイキャン | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 | ✖ |
ハイレゾ | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 | ✖ |
QI対応 | 〇 | 〇 | ✖ | ✖ | ✖ |
マルチポイント | 3台 | 3台 | 3台 | 2台 | 2台 |
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派手さはないがどの製品もTechnicsと即分かる高級感とスマートなデザインが特徴。
カラーは金属質感を醸し出すシルバー、深みのあるブラック、装着して目立たない派手さのないピンクの3カラー。
センスのいい大人に似合う完全ワイヤレスイヤホン。
Technics ワイヤレスイヤホン EAH-AZシリーズの選び方
テクニクス EAH-AZシリーズの選び方、チェックしたい5つのポイントをそれぞれ解説していきます。
- ドライバーサイズと振動板素材
- ノイズキャンセリング
- ハイレゾ
- ワイヤレス充電
- マルチポイント
ドライバーサイズ|振動板素材
音質を左右するイヤホンの心臓部とも言えるドライバー。
機種 | AZ80 | AZ60M2 / AZ60 | AZ40M2 / AZ40 |
ドライバー | 10 mm | 8 mm | 6 mm |
振動板 | アルミニウム | バイオセルロース | PEEK |
テクニクスではエントリーモデル~フラッグシップモデルまでそれぞれ、ドライバーサイズと振動板の素材が機種によって違います。
フラッグシップモデルのAZ80は直径10mmのドライバーにアルミの振動板が採用されています。
イヤホンの振動板に使用されるアルミニウムは、軽量でありながら強度があり、振動板としての適性が高い素材です。
この軽量性は、音声の変換プロセスにおいて素早い振動を可能にし、高い応答性をもたらします。またアルミニウムは剛性があり、振動を正確に伝える能力があります。これにより、音のクリアで正確な再現が可能となり、豊かな音響体験を提供します。
耐久性にも優れており、長時間の使用や激しい振動にも耐えることができます。
イヤホンの振動板に使用されるアルミニウムは、その軽量性、強度、剛性、耐久性、熱伝導性などの特性により、優れた音響性能を提供する理想的な素材と言えます。
スタンダードモデルのAZ60M2とAZ60は直径8mmのドライバーにバイオセルロースの振動板を採用。
バイオセルロースは、イヤホンの振動板に使用される素材の一つであり、その特性から優れた優位性を提供しています。この素材は、植物の繊維から抽出されたセルロースをベースにしており、自然な振動特性と軽量さが特徴です。
バイオセルロース製の振動板は、柔軟性に優れ、音の精細さやクリアな表現が可能です。また、環境に優しく、再生可能な素材です。バイオセルロースを使用したイヤホンは、自然な音響再現と環境への配慮を両立させた高品質なオーディオ体験を提供しています。
エントリーモデルのAZ40M2とAZ40には6mmのドライバーと振動板にはPEEKを採用しています。
PEEK(ポリエーテルエーテルケトン)は、高性能な合成樹脂の材料で、イヤホンの振動板に利用される素材の一つです。この素材は軽量でありながら強靭で、優れた耐久性と化学的安定性を持っています。振動板が音を発生させるためには素材自体の振動特性が重要であり、PEEKはその点で高い性能を発揮します。
イヤホンの振動板にPEEKを採用することで、音のクリアさやディテールが向上し、高い音響体験を提供することが期待されます。また、PEEKは耐久性が高いため、長時間の使用にも適したイヤホンの振動板として優れた素材として採用されています。
ドライバーのサイズが大きくなるほど一般的には音質が良くなりますが、イヤホン本体のサイズが大きくなります。
もっと大きいサイズのドライバーを採用するメーカーもありますが、テクニクスのワイヤレスイヤホンはフラッグシップモデルのAZ80で10mmでイヤホンを耳へ装着した際のサイズ感はデカすぎる感がないのでカッコよく決まります。
ノイズキャンセリング
テクニクスのワイヤレスイヤホンにはノイズキャンセリング機能が搭載された機種と搭載されない機種があります。
機種 | AZ80 | AZ60M2 / AZ60 | AZ40M2 / AZ40 |
ノイキャン | 〇 | 〇 | 〇 / ✖ |
静かな空間でイヤホンを使うならノイズキャンセリングは不要ですが、電車通勤や通学、交通量の多い場所、人混みやカフェなどの環境下でイヤホンを使うならノイキャンは必須と言えるほどの効果で環境音を消してくれる機能です。
特に電車で通勤・通学する人にはおすすめの機能です。
ただノイキャンが不要、苦手という人も一定数いると思います。ノイキャンの効きによっては耳への不快な圧迫感や酔うような感覚になる場合もあります。
いくつものメーカーのワイヤレスイヤホンを持っている僕はさまざまなノイキャンを体験していますが、テクニクスのノイキャンは強度がやや控えめで違和感のない自然な感覚で機能します。
AZ80で試しましたがONにしても不快さが全くなく音楽を楽しむことができました。
外部音取り込み機能
外音取り込み機能はノイズキャンセリングとセットで使える機能です。
イヤホンを装着していると外音が聞こえずらくなります。特にEAH-AZシリーズはカナル型のイヤホン「密閉型」なので遮音性が高く音漏れしにくく、外音も遮断されてしまいます。
ノイキャン搭載モデルは、タッチセンサーを約2秒タッチするだけで「外音取り込みモード→ノイキャンモード」と交互に切り替わります。
「外音取り込みモード → ノイキャンモード」に設定すると周囲の音、会話、アナウンスなどを取り込みます。
こちらもAZ80で試しましたが、音楽を聴きながら自分の耳で聴くよりも少し増幅されてクリアな音声で会話が聞きとれます。
余計な雑音は少しカットされて人の声がよく聞こえます。
・トランスペアレントモード
・アテンションモード
から選択が可能です。
トランスペアレントモードは全ての周囲の外音を拾い取り込みます。
アテンションモードは人の話す声、駅ホームのアナウンスなどに特化して取り込み、電車や自動車などの騒音は自動で低減するモードです。
周囲の状況によって使い分けができます。
通話機能
「JustMyVoice™テクノロジー」を搭載する
・AZ80
・AZ60M2
はテクニクス独自の通話音声処理技術により騒がしい環境音の中でのノイズのみ除去して自分の声だけをクリアに届けます。
騒がしい人混み、駅ホーム、カフェなどうるさい環境で電話しても相手に自分の声をクリアに届けます。
機種 | AZ80 | AZ60M2 / AZ60 | AZ40M2 / AZ40 |
JustMyVoice™ テクノロジー | 〇 | 〇 | ✖ |
イヤホンを装着したまま電話をしたい、相手に自分の声を不快なく届けたい人、外出先での電話をよくする人は「JustMyVoice™テクノロジー」を搭載イヤホンがおすすめです。
ハイレゾ対応
ハイレゾ対応とは、ハイレゾリューション(高解像度)オーディオに対応した機器やシステムのことを言います。
通常の音楽フォーマットよりも高いサンプリングレートやビット深度で音声を記録・再生することができ、これによってより細かい音のニュアンスや豊かな音響表現が可能となります。
ハイレゾ音源は、CDやMP3などの標準的なオーディオよりも高品質で、オリジナルの録音スタジオで収録された際のディテールをより忠実に再現することができます。
オーディオを再生する際にその高い評価を引き出すために設計された技術です。
機種 | AZ80 | AZ60M2 / AZ60 | AZ40M2 / AZ40 |
ハイレゾ | 〇 | 〇 | 〇 / ✖ |
ワイヤレス充電|QI対応
ワイヤレス充電(QI対応)は充電コードを繋げることなく置くだけで充電できるので便利な機能です。
QI対応機種はAZ80とAZ60M2のみとなっています。
なくても困らない機能ですが、あると利便性が向上します。
機種 | AZ80 | AZ60M2 / AZ60 | AZ40M2 / AZ40 |
QI対応 | 〇 | 〇 / ✖ | ✖ |
マルチポイント対応
マルチポイント機能は複数のデバイス間でBluetooth接続によるワイヤレス接続をいちいち切り替えることなくデバイスを開くだけ、音楽をかけるだけで接続が完了。
ノートPC、スマホ、タブレット端末など複数を使うあなたにおすすめの機能です。
機種 | AZ80 | AZ60M2 / AZ60 | AZ40M2 / AZ40 |
マルチポイント | 3台 | 3台 / 2台 | 3台 / 2台 |
テクニクスは業界初となるマルチポイント3台接続に対応(AZ80、AZ60M2、AZ40M2)
Technics ワイヤレスイヤホン EAH-AZシリーズ おすすめランキング
EAH-AZシリーズはどのモデルもテクニクスと分かるデザインでスリムなイヤホンケースが特徴です。
Gajemono独自の
・音質
・性能
・デザイン
・価格
・所有感
などトータルバランスに優れたランキング形式でおすすめを紹介しています。
おすすめランキング①|EAH-AZ80
テクニクスTWSのフラッグシップモデルとなる全部入り完全ワイヤレスイヤホンAZ80。発売からすぐ入手困難になるほどの人気ぶり。
Hiモデルだけあって充電ケースの蓋は金属のアルミニウムを採用し高級感は申し分なく所有感を満たしてくれるイヤホンに仕上がっています。
完成度の高いAZ80の音質は10mmドライバーの振動板にアルミを使い次元の違うオリジナル音源をクリアな帯域で聴かせてくれるワイヤレスイヤホンです。
機種 | EAH-AZ80 |
発売日 | 2023年6月15日 |
評価 | (4.5 / 5.0) |
カラー | シルバー / ブラック |
ノイズキャンセリング | 〇 |
マルチポイント | 3台 |
ハイレゾ | 〇 |
QI対応 | 〇 |
おすすめランキング②|EAH-AZ60M2
2021年に発売されたAZ60の後継機となるAZ60M2は8mmのドライバーを搭載し、装備面ではラッグシップモデルのAZ80に劣るということもなく同レベル。
AZ60よりもノイズキャンセルの性能が向上してより自然な圧迫感を感じないレベルへ。
音質においてもテクニクスらしいクリアでどの帯域でも癖のない解像度。3万円台はちょっと予算オーバーという人におすすめです。
機種 | EAH-AZ60M2 |
発売日 | 2023年6月15日 |
評価 | (4.5 / 5.0) |
カラー | シルバー / ブラック |
ノイズキャンセリング | 〇 |
マルチポイント | 3台 |
ハイレゾ | 〇 |
QI対応 | 〇 |
おすすめランキング③|EAH-AZ60
2021年に発売されたAZ60ですが、後期モデルと比較でワイヤレス充電非対応、マルチポイントが2台という点以外、他機能はさほど違いがありません。
音質においてもクリアな良質なサウンドで定評があります。
新機種が登場して購入しやすくなったアンダー2万円とお買い得モデルです。
機種 | EAH-AZ60 |
発売日 | 2021年10月15日 |
評価 | (4.0 / 5.0) |
カラー | シルバー / ブラック |
ノイズキャンセリング | 〇 |
マルチポイント | 2台 |
ハイレゾ | 〇 |
QI対応 | ✖ |
おすすめランキング④|EAH-AZ40M2
AZ40の後継機となるスタンダードモデルのAZ40M2ノイズキャンセリングを搭載して登場。
ワイヤレス充電非対応となっていますが、ノイキャン、ハイレゾ、マルチポイント3台対応と上位機種に劣らない性能です。
ドライバーは6mmとなっていますが、さすが高級音響メーカーテクニクスと言える満足度の高いクリアな透明感のある音質。
圧迫感のない自然なノイズキャンセリングとの組み合わせはエントリーモデルとは思えない仕上がりのTWSです。
機種 | EAH-AZ40M2 |
発売日 | 2023年6月15日 |
評価 | (4.0 / 5.0) |
カラー | シルバー / ブラック / ピンク |
ノイズキャンセリング | 〇 |
マルチポイント | 3台 |
ハイレゾ | 〇 |
QI対応 | ✖ |
おすすめランキング⑤|EAH-AZ40
アンダー1万円で購入できる初代AZ40。
後継機の登場でお買い得。
ノイズキャンセリングやハイレゾ、ワイヤレス充電は非対応、余計な機能は不要でテクニクスのクリアな音質を楽しみたいという人におすすめです。
機種 | EAH-AZ40 |
発売日 | 2021年10月15日 |
評価 | (3.5 / 5.0) |
カラー | シルバー / ブラック / ピンク |
ノイズキャンセリング | ✖ |
マルチポイント | 2台 |
ハイレゾ | ✖ |
QI対応 | ✖ |
Technics ワイヤレスイヤホン EAH-AZのおすすめ5選比較!まとめ
Technics EAH-AZシリーズのワイヤレスイヤホンのおすすめを紹介しました。
パナソニックの高級オーディオブランドとして1965年から長きにわたり音響製品を世に送り出しオーディオマニアの評価を集めたブランドは2010年に生産終了となり休息、その後2014年末に復活しました。
歴史のあるブランドが本気を出し送り出すワイヤレスイヤホンは日本メーカーらしい、どこをとっても不安要素がなく完成度が高い万能選手のようなイヤホンに仕上がっています。
とは言え、オリジナル音源を忠実に聴かせてくれるクリアな音質をこの価格帯で他メーカーにはまねのできないさすがテクニクスと言った具合です。
近年、勢いのいい中華系メーカーのイヤホンを検討する前にぜひ、お店でTechnics EAH-AZシリーズを視聴をしてみて下さい。フラッグシップモデル、スタンダードモデル、エントリーモデルとそれぞれによい点があります。
僕はAZ80を手に入れてから音楽を聴く時間が長くなりました。それほど心地よく音楽に没入してしまい、今まで何十回と聴いていきた曲でも新しい発見をしつつ楽しんでいます。